コラム

犬に手作りご飯を作るとき、分量はどのくらい?

愛犬に手作りご飯を作るときの最適な分量を知りたいと考えている飼い主さんへ。

現代では愛犬に手作りご飯をを作っている方が増えてきましたね♪
「ご飯の重要性が重視されてきている」と断言できると思います。

理由としては、愛犬に長生きしてほしいと皆さん思っているはずだからです。

この記事は、犬の管理栄養士として300名以上の飼い主さんにアドバイスをしてきた僕が、だれでも理解できるように解説していこうと思います。

手作りご飯の量ってどのくらい?

愛犬に手作りご飯を作ってあげようと思った時に、よくある悩みの一つが「食材の分量」についてだと思います。

ここを理解できていないと常に不安を感じながらの手作りになってしまうので今回、学んでしまいましょう♪

悩める飼い主さん

手作りご飯の本も出版されているけど、

分量については細かく書かれていない事が多くてどうすればいいのか…

犬の管理栄養士Kohei

なるほど!この辺りしっかり解説していきますね!

愛犬の食事量計算法を解説!

まず最低限知っておかないといけないのがRERDERいう用語です。

愛犬にあった分量を知るに為に必要な計算はこの2つを使います。

犬の管理栄養士
Kohei

もしかすると、多くの人は「うわ、、、いきなり難しい・・・。やはり無理か・・・」と思うかもです。

しかし断言します。簡単です。

僕が丁寧にしっかり解説します。

これで理解できるはずです♪

安静時エネルギー要求量(RER)とは?

RERとは犬が生きていく上で最低限必要とするエネルギー(基礎代謝量)のことです。

活動係数(DER)とは?

DERとは1日に必要なカロリーのことです。

人間でも子供、老人。運動する人、しない人。妊娠している人、そうではない人。  

その時の環境や状態で必要なエネルギー量(食べないといけない量)は変わりますよね?

そんなイメージで大丈夫です。

活動係数表を作りました。

自分の愛犬の数値をみてみましょう。

悩める飼い主さん

うちの子は1歳で激しい運動をするので、条件がいくつも該当してどちらで見れば良いのだろう…?

犬の管理栄養士Kohei

簡単にチェックできる表を作成しました。こちらでRERを決めましょう!

実際に計算してみよう!

こちらが愛犬の適切な食事量を導き出す計算式になります。

1日に必要なカロリー=安静時のエネルギー要求量(RER)×活動係数

さっそく愛犬の安静時エネルギー(RER)要求量から計算しましょう。

うちのシュヌッフィーを例に計算してみます。

1.愛犬の体重を3乗する。(体重×体重×体重)
2.ルート(√)を2回押す。
3.1・2の答えに70を掛ける。

まずは電卓を用意しましょう。

電卓で計算すると・・・

14kg×14kg×14kg√√×70=506.6336

少数第2位は切り上げなのでシュヌッフィーのRERは506.6カロリーです。

次はDERを

文字だけでは分からなかった人は動画を見ていただくと理解しやすいと思います。

でも結論、目分量でOK

ここまで説明しておいてなんですが、結論目分量で大丈夫です。

毎日食材のカロリー計算をするとなると、いったいどの位の飼い主さんができるでしょうか?

知識として自分の愛犬の1日に必要なカロリー量を知っておく事はとても大切です。

だから一度しっかり計算はしてみてほしいのですが、目分量でも大丈夫ということも知っておいてください。

目分量のポイント

目分量とはいえ、適当でいいって意味ではありません。

犬の管理栄養士
Kohei

2つ知っておいてほしいことがあります!

・体調や環境、個体差によって必要な食事量や内容は変わる ・ライフステージによっても食べる量や内容が変化する

この2つをおさえ、愛犬の状態をよく観察し、臨機応変に対応することが大切です。

人間も太ったな、、、と思えばご飯の量を減らし、

よく動いた日は沢山食べて、

風邪を引いたらおかゆで

そんな感じで大丈夫です!

人間も毎日計算してご飯を作りませんよね?

個体差の違いを理解しよう

人間と同じで犬にも個体差があります。

年齢、性別、体重、条件が同じだとしても人間も食べる量は違いますよね?

犬も同じなの、食いしん坊の子もいれば、小食の子もいますし、

その日の運動量や体調、気分によっても変わってきます。

ボディーバランスのチェック方法

実際に愛犬ちゃんの体をチェックしてみましょう

犬の管理栄養士Kohei

「上から見た時の体型」「肋骨がさわれるか」という2つのポイントを意識してください。

BCS 1(痩せ):ひとめで肋骨・背骨・腰骨がわかる。前足から後ろ足に向かって顕著につり上がっている。肋骨のまわりを触った時、皮下脂肪がわからない。

BCS 2(やや痩せ:上から見た時、骨は浮き出ていないが腰のくびれが顕著。前足から後ろ足に向かう明確なつり上がりがある。触ると肋骨がすぐわかる。

BCS 3(理想):上から見た時、腰のくびれがある。横から見ると、前足から後ろ足に向かうつり上がりがある。肋骨部分を触ると、皮下脂肪もあり肋骨がわかる。

BCS 4(やや肥満):上から見た時、腰のくびれが少しだけある。横から見ると、前足から後ろ足に向かうつり上がりが少しある。肋骨部分を触ると皮下脂肪が多くついているのがわかるが、肋骨にも触れられる。

BCS 5(肥満):上から見た時、腰のくびれがない。横から見ると、前足から後ろ足に向かうつり上がりがない(または、お腹が垂れ下がっている)。皮下脂肪が体全体を覆っていて、触っても肋骨がわからない。

皮下脂肪が多くついてしまうと、関節を動かすことが難しくなったり、足腰に負担がかかったりしてヘルニアや骨折などの原因になります。

さらに、人と同じように糖尿病になったり、腎臓や心臓の病気になるリスクが高くなったりします。BCSを活かして体型管理をしましょう。

自分では判断ができない場合は動物病院で獣医さんに聞いてみてください。その時に目安になる感触を教えてもらうといいですよ♪

動画でも解説してるので良かったら合わせてご覧ください。

まとめ

計算してあげると安心してご飯を作ってあげれます。

でも毎日食材のカロリー計算をして、飼い主さんの負担になってしまいます。

それが日常ってものですよね♪