愛犬がご飯を食べなくなると、どこか悪いのか心配になりますよね。
ご飯を食べなくなる理由が分かれば、きちんと対応ができるようになります。
まずはどんな理由でご飯を食べなくなるのかを知り、
愛犬に合った対応をしていきましょう。
今回は犬の管理栄養士として多くの飼い主さんから食事のご相談を
受けている僕が原因と対処方法を詳しく解説していきます。
チワワの特徴
チワワは体が小さいので、小食である子が多いです。
そのため、おやつを与えすぎると、おやつだけでお腹がいっぱいになってしまい、
ご飯を食べられなくなることが多いんです。
また、チワワは甘えん坊なので、甘やかしすぎるとわがままになってしまいます。
実は、このようなチワワの性格や特徴によって、ご飯を食べなくなることがあります。
それでは、チワワがご飯を食べない理由や対処法について詳しく見ていきましょう!
チワワがご飯を食べない理由と対処法
チワワがご飯を食べない理由とその対処法をご紹介します。
まず、理由は次の6つがあります。
・ストレス
・わがまま
・フードが合っていない
・病気や誤飲
・老化
・成長期による体の変化
それぞれの理由や対処法を詳しく解説していきます。
その①:ストレスが原因
チワワは甘えん坊で、寂しがり屋な性格です。
そのため、長時間の留守番やひとりでいることが苦手で、
ストレスを感じることがあります。
他にもどのようなことでストレスが溜まるのかを見ていきましょう。
・環境の変化
引っ越しや家族が増えるなど、生活環境が変わることにストレスを感じることがあります。
・コミュニケーション不足
留守番の時間が長い、散歩や飼い主さんとの触れ合いの時間が少ないなどのコミュニケーション不足がストレスの原因になってしまいます。
・慣れていない環境にいる
知らない人や他の犬と触れ合う、旅行に行っているなど、いつもと違う環境に不安や緊張を感じてしまう子がいます。
・飼い主さんと離れている
ペットサロンやペットホテルなどに預けて、慣れていないケージやサークルにいることがストレスに感じてしまうことがあります。
・嫌なことがあった
飼い主さんに叱られた、自分の思い通りにならない、家族が喧嘩をしているなどで、落ち込んでしまい、ご飯を食べなくなることがあります。
対策法
まずは、ストレスの原因を見つけてあげましょう。
原因が分かったら、触れ合う時間をふやしたり、体を動かしたりすることで、ストレスは解消されます。
チワワは、遊ぶことが好きなので、一緒に遊んであげるといいですね。
また、食べないからといって無理やり食べさせてしまうと、さらにストレスが溜まってしまうので、注意してくださいね。
その②:わがままが原因
わがままでご飯を食べていないときの特徴は次のようなものがあります。
・ご飯は食べないけれどおやつは食べる
・下痢や嘔吐などの他の症状が出ていない
・いつもどおり元気がある
このような場合は、わがままが原因でご飯を食べていないかもしれません。
また、ご飯を食べないときにおやつをあげてしまうと
「ご飯を食べなかったらおやつが食べられる!」と学習します。
そうすると、わがままでご飯を食べなくなってしまいます。
おやつだけでは十分な栄養が取れず、体調を崩す原因になるので注意が必要です。
対策法
ご飯を食べずにおやつは食べる場合は、おやつをあげるのを止めてみましょう。
そして、ご飯をあげて、20〜30分経っても食べないときは、お皿を下げてください。
そうすると、「ご飯を出されたときに食べないとご飯が食べられない!」と学習します。
健康であれば、お腹が空いて食べるようになるので安心してくださいね。
他には、おやつの代わりにドッグフードをあげたり、
おもちゃにドッグフードを入れて遊んだりして、
ご飯に興味を持たせてみるのもおすすめです。
その③:ドッグフードが合っていない
フードが好きな子もいれば、毎日同じフードで飽きる子もいます。
また、フードのにおいや大きさ、硬さ、食感などが気に入らず、
ご飯を食べない子もいます。
この場合は、いつもどおり元気があるので、見分けるときは参考にしてみてくださいね。
対策法
飽きやすい場合は、フードにトッピングをしてみるのがおすすめです。
トッピングをして変化をつけてあげると、飽きることもなくなり、
ご飯を食べるようになるのでぜひ試してみてください。
また、新しいフードに変えてあげるのもいいですね。
新しいフードに変えるときは、まずは前のフードに少しだけ新しいフードを混ぜ、
徐々に新しいフードの割合を増やし、新しいフードに切り替えていきましょう。
いきなり新しいフードだけをあげてしまうと、
警戒して食べてくれないことがあるので、気をつけてくださいね。
その④:病気や誤飲が原因
チワワは体が小さく、ご飯を食べない状態が続くと、体に負担がかかってしまいます。
病気が原因であれば、すぐに対応してあげたいですよね。
病気が原因で出る症状は次のようなものがあります。
・嘔吐する
嘔吐したときは、色や量、状態をメモしたり、
写真に撮っておくと、診察のときにより詳しい情報を伝えることができます。
・下痢をする
下痢をしたときも、便の色や量、状態を確認しておきましょう。
便を病院に持っていき、検査してもらうことが可能かもしれないので、
取っておくといいです。
・元気がない寝てばかりいる、呼んでも反応がないなど、
いつもと様子が違う場合は注意が必要です。
体の痛みや体調不良が原因で動けないことがあります。
・水を飲まない
口の中や歯に異常があり、痛みでご飯も水も飲めなくなることがあります。
このような症状が出ている場合は、動物病院で診察をしてもらってくださいね。
また、チワワは好奇心旺盛で、
落ちているものや食べてはいけないものを誤飲してしまうことがあります。
誤飲もご飯を食べなくなる原因になることがあるので、注意しましょう。
対策法
体調はいつもどおりで、ご飯を少し残すくらいであれば、
2〜3日は様子を見てみましょう。
この間に、他の症状が出ていないか、
変わった様子がないかを観察しておくことが大切です。
まったく食べない場合は、体調不良が原因なので、
すぐに動物病院で診てもらってくださいね。
また、誤飲しないように、食べてはいけないものは取り除いておくと安心ですね。
その⑤:老化が原因
歳を取ると、筋力や消化機能の低下、運動量の減少で食べる量が減ってきます。
なぜ老化が原因でご飯を食べなくなるのかを見ていきましょう。
・代謝や消化機能の低下
歳を取るにつれて、代謝や消化機能は低下してきます。
そのため、食べる量も徐々に減ってしまいます。
・筋力の低下
筋力が低下すると、運動量は減少します。
運動量が減ると体力を使うことが減るので、食べる量も減ってしまいます。
・嗅覚や味覚の低下
嗅覚や味覚が衰え、食べ物の好みが変わり、
いつも食べていたご飯を食べなくなることがあります。
・歯や口腔内の痛み
老化で歯が衰えてくると、硬いものが食べられなくなってしまいます。
また、口腔内に痛みや異常があって、ご飯が食べられなくなることもあります。
対策法
老犬は食べる量が減ってくるので、
少量でもしっかり栄養が摂れる食事に変えていくことが大切です。
老犬用のフードに変えたり、
フードの量を減らしてトッピングをしたりするなどの工夫をしてみてください。
フードをふやかすと柔らかくなるし、香りが立ち、食いつきが良くなるのでおすすめです。
その⑥:成長期による体の変化
犬も人間と同じように、成長による体の変化があります。
どのような変化があるのか、成長ごとに見ていきましょう。
・子犬期
子犬期は歯の生え変わりがあります。
歯の生え変わりによる口の中の違和感が原因で、食欲が出なくなる場合があります。
・反抗期
人間と同じように、犬にも反抗期があります。
なかには、反抗期で飼い主さんの言うことを聞かなくなり、ご飯を食べない子がいます。
・発情期
去勢や避妊をしていない子は、発情期があります。
発情期はホルモンバランスが不安定になり、オスもメスも食欲がなくなることがあります。
対策法
成長期は、成長を見守ってあげることが大切です。
体の変化に戸惑い、不安を感じている時期なので、
ご飯を食べないからといって叱ったり、
無理に食べさせようとするのは良くないですね。
落ち着いたら食欲が出てご飯を食べるようになるので、
食べるようになるまで待ってあげてください。
まとめ
チワワは超小型犬で、ご飯を食べなくなると体力が落ち、体調を崩しやすいです。
ご飯を食べなくなることには、必ず理由があります。
ご飯を食べなくなったときは、理由を見つけてしっかり対応してあげましょう。
また、ご飯のあげかたを工夫してあげることで解決することもあります。
僕は犬の管理栄養士として沢山のわんちゃんの相談に乗っているので、
ご質問がある方はメールかLINEからご相談下さい。
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