コラム

初心者がやってしまいがちな手作りご飯の失敗事例5つ

こんにちは!
犬の管理栄養士のKoheiです。
手作りごはん始めてみたいなぁ〜と思っても失敗するのは嫌ですよね?汗

なので今回は、手作りご飯にチャレンジしたときに
初心者がやってしまいがちな失敗5つ」をご紹介していきます!

前もってよくある失敗を知っておけば安心ですからね♪

初心者がやってしまいがちな失敗5つ

僕も経験したことのある失敗も含め、初めての犬ご飯でやってしまいがちな失敗は、

1、与える量が適切ではない

2、栄養バランスが悪い

3、病気と食材のミスマッチ

4、人間と同じ味付け

5、同じものばかりあげてしまう

これらが多いです。

思い当たる節はないですか?

では、実際にはどんな失敗なのか。
順番にお話ししていきますね

1、与える量が適切ではない

昨日のお話を覚えていますでしょうか?

犬によって体の大きさも違えば、内蔵の大きさも違う。
食べる量も違うんです。

そこで間違った量を与えていると、

少なくてガリガリになった…
逆に与えすぎて太りすぎた…

これ、良くある失敗談です。

愛犬に与えるべき適切な量や考え方を知らないと、人間が痩せたり太って体調を崩すように犬も体調を崩しやすくなります。

また、「今日は忙しいからこのくらいでいいや」と思って、何も考えずになんとなくその日の気分で与えてしまうことはないでしょうか?

この考え方も同様に与える量が適当になりやすいので気をつけてください。

2、栄養バランスが悪い

「栄養バランスがしっかり取れているか心配です…」

こちらもよくご相談いただきます。

栄養が足りなかったり、とり過ぎるとどうなるでしょうか?
体の調子が崩れますよね。

病気やアレルギー発症が起こりやすくなります。

健康を考えて犬ご飯したのに、逆になってしまうと本末転倒ですよね。
でも、これは最新の栄養学である7色食事法で解決できます。

「ん?7色食事法?なんだか難しそうな感じがするけど、できるだろうか…」

安心してください。
食材の色でわけ、栄養バランスを取る考え方なので誰でもできます。

すぐにでも犬ご飯に活かせるように、これから説明する5ステップを覚えてぜひ取り入れてみてください。

1、まずは食材を7色の色に分けます。

2、そして「赤、黄、オレンジ、緑、紫、黒」から3種類選んでいきます。

イメージしやすいように画像を用意しました。

3、そしてメイン食材を肉にするか魚にするか決めていきます。

4、次に3色の野菜や果物などを選択。

5、次に白の食材である生姜、にんにくなどをかける。

どうでしょうか?
この図と5ステップを覚えておけば簡単です。

もう少し詳しくお話ししますね。
今の流れの5ステップを実際にやってみます。

上記の図を例にするとメイン食材を肉に決めて
そこから3色の食材を選びます。
今回はトマト(赤)、紫キャベツ(紫)、ブロッコリー(緑)を選んでいます。
そこに白の食材の生姜を選択しています。
そこにお塩、オイルを入れればバランスに良いご飯のできあがりです!

ぜひ、すぐにでもワンちゃんの犬ご飯に使ってみてくださいね。

3、病気と食材のミスマッチ

病気になっている子が病気を機に手作り食にされるケースも良くあります。

手術もできない!
もう何もする手立てがない!

そんな時に食事なら病気と戦うことはできます。
ただ、凄く良いことだけど犬ご飯の知識がないばっかりに病気の援護をしてしまうかもしれない。
それは怖いですよね。

例えばガンの子は糖質に気をつけなければなりません。
でもガンの子に毎日糖質を多く含む食材を間違えて与えていたら…
糖質代謝で生まれるエネルギーのほとんどがガン細胞に奪われてしまうのに知らずに与えていたら。

愛犬のためを思って行った飼い主さんの気持ちが、逆効果になってしまうんです。

これは手作りご飯だけの話しだけではなく、ドライフードでも与えたドライフードが「何から作られているのか」を把握出来ていないと同じことが起こります。

このあたりは病気との戦いが主になるので獣医さんと相談していくのが一番です。

でも、手作り食に理解のある獣医さんは正直少ないことは覚えておきましょう。
なぜなら獣医さんは栄養学の勉強をあまりしていないからです。
病気を治すのがお仕事ですからね♪

なので栄養面は僕に、病気は獣医師にお任せください。

4、人間と同じ味付け

え?そんな人いるの?って思うかもしれませんが「手作り食が良い!」という話が独り歩きして人間と同じ味付けのごはんをあげてしまうケースが多いんです。

実際にYouTubeでは

・生姜焼きを食べさせてみた
・弁当食べさせてみた
・栄養満点の焼肉定食作ってあげた

など恐ろし過ぎる動画をアップしている飼い主さんもいます。

飼い主さんと同じ食材でご飯を作ってあげる事は凄く素敵です♪
僕もよくやります、コミュニケーションにもなりますからね!

でも同じ味付けはNGです!

その理由は、人間と同じ味覚を持っていないので、本来は体に良くないものを味覚でわからないことで与えてしまっている可能性が非常に高いからです。

人間は、体に有害だと思ったものは反射的に吐き出しますよね。
でも、それは僕たち人間の味に甘み、苦味、酸味、塩味、旨味の5つがあるからです。

しかし犬には甘み、苦味、酸味、塩味の4つ。
味覚は舌の表面にある味蕾(みらい)が味を感じていますが人間は味蕾は1万個、犬は2千個程度で人間の5分の1しかないんです。
だからそもそも、人間みたいな味付けは必要ないんですよね!

ちなみに一番わんちゃんが感じやすい味は「甘み」と言われています。
そして、犬のご飯で大切なのは味つけよりも「匂い」ということを覚えておくといいですよ。

5、同じものばかりあげてしまう

「あ、言われてみれば同じものばかりあげてたかも…」

そう思った方いませんか?

実は僕も昔、そうでした。

今は栄養士として沢山の飼い主さんの相談にのらせて頂いている僕も昔は皆さんと同じ様に不安と悩みだらけだったんです。

量はこれで足りてる?
栄養バランスは大丈夫かな?

など悩みはつきませんでした。

そんな中でも僕の中で一番の失敗は食材をローテーションせずに比較的、同じ物をばかりあげてしまっていたことです。

完全に僕の勉強不足でした。

同じ食材ばかりあげていると過剰摂取になりますからね…
体に良い食材も適量なら薬に、与え過ぎれば毒になりかねません。

すぐに気付けたから良かったけど、間違った知識のままいたら、今頃どうなってたかと思うとゾッとします!

シュヌッフィーごめんね。

まとめ

今回は「初心者がやってしまいがちな手作りご飯の失敗事例5つ」をご紹介させて頂きました。

僕の失敗談以外にも、手作りご飯をはじめたばかりの飼い主様からいただいたご相談で分かったよくある失敗談もお話しさせていただきましたがいかがでしたでしょうか?

今回の失敗については全て知識があるか、ないかの差なんですよね。
学ぶって凄く大切です。

僕は今、獣医さんに病気について家庭教師みたいにマンツーマンで勉強させて頂いています。
基礎的な病気は理解していますが、獣医ではないのでなんだそれは?となることもあります。
そういう時にやっぱり1人で学ぶよりプロに教えてもらった方が安心だし、心配もないし、不安がないのがすごくいいですね。

ですので、手作りされたい飼い主さんがいたら僕はいつでもご相談に乗りますので頼ってくださいね。
お役に立てたら幸いです♪

今回のお話で皆さんの失敗が少しでもなくなればと思います。

今回の失敗談で「自分もやってしまってたかも」「大好きなワンちゃんのためにも知識って大事かもしれない」と思った方はぜひ、気軽にLINEで感想を送ってくださると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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